H23.08.10
熱源を扱う設計者にとって不可欠な要素技術ともいえる「熱設計」ですが、身近で感覚的な物理現象であるがゆえに初歩的な誤解や知識不足から勘に頼った対策が散見されます。
本セミナーでは、基本的な伝熱のメカニズムを理解していただき、自社の熱設計に役立てていただきます。
【セミナーの概要】
熱設計には温度予測(熱計算)が必要ですが、熱計算は伝熱の基礎式が非線形になる上、伝導、対流、放射という3つの伝熱の考慮が必要なため、正しい結果を導き出すことは容易ではありません。
熱設計や熱対策を合理的に行うには、設計者自身が基本的な伝熱メカニズムを理解した上で伝熱基礎式を用いて伝熱現象をモデル化し、論理的な分析ができることが重要です。
本セミナーでは、伝熱現象とこれを表現する基礎式を理解し、これらを組合せて実用的な問題を解けるようにします。さらに熱回路網法を用いて複雑な熱モデルの組立てと分析方法についても学びます。演習に用いたソフト(Excel)は各自の熱設計に使用できます。
【プログラム】
1 熱設計の基礎知識
(1)最近の電子機器動向
(2)熱設計の目的と目標
(3)温度が制限される理由
2 伝熱の基礎
(1)熱と温度のちがい
(2)熱移動の基礎式
(3)熱伝導のメカニズム
・多層板の熱伝導の計算
・広がりのある熱抵抗
・接触熱抵抗
(4)対流のメカニズム
・平板自然対流・強制対流熱伝達の計算
(5)放射のメカニズム
・放射係数と形態係数
・換気の式 (マス・フロー)
・フィン効率の計算
・過熱・冷却時間の計算
3 温度予測手法とその原理・精度
(1)基礎式を組合せて解く方法
(2)熱回路網法
(3)数値流体力学(CFD)
4 電気・電子機器の熱計算 -演習-
(1)密閉筐体の内部温度
(2)自然空冷通風筐体の内部温度
(3)強制空冷筐体の内部温度
(4)発熱体の表面温度
5 ヒートシンク(放熱フィン)の熱計算 -演習-
(1) ヒートシンク設計の流れ
(2)自然空冷ヒートシンクの熱計算
(3)強制空冷ヒートシンクの熱計算
6 熱回路網法による温度場の計算 -演習-
(1)放熱プレートの温度分布計算
(2)熱回路網法の基礎原理
(3)発熱体を実装した筐体の熱対策検討
【要項】
日 時:平成23年10月25日(火)午前10時から午後5時まで
会 場:NICOテクノプラザ
定 員:15名
対 象 者:機械関連企業の開発・設計に携わる技術者
受 講 料:7,000円(テキスト代金、消費税を含む。)
携 帯 品:Excel(2000以上)をインストールしたノートパソコン
申込期間:平成23年8月23日(火)から平成23年9月6日(火)まで
申込方法:こちらからお申込みください。
【講師】
国峯 尚樹 氏 (株式会社 サーマルデザインラボ 代表取締役)